Star System Scramble

スタァライトや𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖や感情置き場です

スタァライト→harmoe←クラブミュージック(好きコンテンツが合体して襲い掛かってきた話)

 こんにちは。アドカレがすごく良い感じに進行しており、非常にありがたい&いろんな記事が上がってて面白~やってよかった~!となっているめのフェと申します。

adventar.org

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 すみません、最初は第二幕の空いたとこは全部埋めたいな~と思ってたのですが普通に仕事終わってから毎日自分が納得できる最低限のラインを維持した記事書くの、無理でした。許して~

 

 さて、今回は少しだけスタァライトから離れた話題、具体的にはharmoeの思い出とクラブミュージックとの親和性について自分が感じたことを、良い機会なのでまとめておこうと思います。例によって自分語りですが、気の向いた方はお付き合いください。

 

𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖 first encount to me.

 まずはやはり、今回議題に挙げるharmoeとどのように遭遇したかの話をさせてもらいます。

 2023年3月、舞台#4の衝撃冷めやらず、未だ螺旋を描き上昇し続けるスタァライトの渦に為すすべもなく流されている私の前に、harmoeがVillans=敵役をコンセプトとしたミニアルバムを発売するとの情報が入ってきた。

 harmoeについては、それ以前からもTLから漏れ出る情報から少しだけ受動喫煙しており、実質ななまひ「Fly me to the star」いいな~と思ったり、電音部の「いただきバベル」をカバーしたというのは凄いな!?となってはいたものの、それ以上自分から近づいてはいなかった。何かの曲をちょっとだけ聞いた気もするものの、こういう柔らかい感じかなるほどね~というところで止まり、そこから先には進んでいなかったと思う。

 

 ここでさらに前提として、クラブと電音部と自分の話をさせてもらう。(さらに別コンテンツの話が合体してきてややこしいのだが)私はスタァライトに出会う前から、同人音楽制作集団HARDCORE TANO*Cのファンである。この名前にD4DJを追っている人ならピンと来るかもしれない。あるいはもっとそれ以外の音楽ゲームをやっている人も。

 スタァライトにハマった2021年の6月、彼らを追いかけて初めて現地のクラブイベントに行き、クラブの楽しさをその身に叩き込まれた*1

 そこからの約2年間は彼らが出演するイベントを中心にクラブにたまに行っており、そこがオールジャンルのパーティーだったりしたことで、少しづつ電音部という存在を知っていった。ただ、自分は基本的にインストのクラブミュージックが好きで、逆に言えば1年半ほどはずっと電音部にも(そしてharmoeにも)触れていないままであった。今思えばもったいないが仕方ない、出会ったその日が運命なので*2

 電音部の良さにやっと気づき本格的に聴き始めたのは2022年の11月ごろから。harmoeのカバーの話を聞いて驚いたのもその頃である*3。その流れでTANO*C以外のコンポーザーのDJがもっと聴きたいと思うようになっていき、やがてクラブイベントにのめり込んでいくことになる。

 

 ちなみに、最初に「harmoeってもしかして私の好きとめちゃくちゃ近い!?」と思ったのがこちらのツイート。SPD GARシリーズ、FÜGENEシリーズはそれこそTANO*Cと同じぐらい前から知っており聞いていたアルバムシリーズで、他も名前聞いたことあるなやクラブで流れてた気がするなという音楽が多く、俄然興味を持つ。

 

 さて、ようやくharmoeの話に戻ります。先述の2023年の3月と言うのは、話は聞いてるけどうーんどんなもんなのかなぁぐらいの気持ちだったharmoeに対し、こちら側としてもヴォーカル入りのダンスポップミュージックを受け入れる土壌のできたタイミングでの、しかもVillansということで自分の源流である暗め強め固めの音楽に寄っている、非常に運命的な新規供給だったのでした。

 そして、3/8の全曲プレミア公開を迎えます。

 

 曲、強ぇ~~~~~~~~~~~。

 

 曲が、強すぎる。なお、聴いてきた音楽の癖からしてわかりやすいと思いますが一番刺さったのはアンチクライアントです。あの曲マジで強すぎ。それまで広川恵一さんの曲はMEDAL SUZDAL PANIC◎〇●しか聞いたことなかったんですが、あんなエグい音する曲も作るんだ……とビビりながら良すぎて最強になっていました。

 

     これは翌日の、まだなんとか耐えようとしているしゃらくさいオタク

 

 あと劇ス活動してたら新宿でバッタリharmoeに遭遇したりもした。運命、かも。

 

 ここで、とりあえず曲は一通り聞いておくか~!というぐらいの熱量は灯った。調べたら各種サービスでほぼほぼ全部聞けたの本当にありがたかったです。

 ただ、まだライブに行くことまでは考えていませんでした。この頃からクラブイベントの方に本格的にのめりこんでおり(月4~6回ぐらい=毎週末どちらか必ずはクラブにいました)、あんまり先の予定に考えが及んでいなかったのです。CDを買って良い席を取るというのも、人を見るよりはあくまで音楽が聴きたいんだからそこまではいっか……みたいな。

 

 新しい世界、新しい音楽に触れながら、クラブという非日常空間で踊って楽しくなっているうちに時は過ぎ、あっという間に7月末……。

 

𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖 1st LIVE to me.

 そういやライブあったなと思い出した、なんかまだ買えたからEAST公演買いました。

     LIVEのチケットを取っておきながら、まだまだしゃらくさいオタク

 

 この流れでフォロワーさんから1stのブルーレイ貸すよ!というありがたいお言葉をいただいたのでそれに乗っかろうと思ったのですが、なんと受け渡しの日の前に発熱*4。残念。

 しかし天は我を見捨てなかった。公式が無料公開をしてくださいました。

 

 ありがたく拝見させてもらったのですが……

 好きなタイプのライブすぎる!!

 具体的に言うとMC無し世界観重視曲繋ぎガッツリアリというタイプのやつ。(6月末にあった電音部の3rdのDay1も同じ形態でめっちゃ好きだったんですよね)

 特筆すべきは、きまぐれチクタック(Remix)からの私のヒミツの繋ぎのところ、そういうマジのDJみたいなことやっちゃうんだなおい!!??とかなりビックリしました。これ映像でかつRemix知ってる状態ですらうわっ!!ってなったのに、現地でいきなりRemix浴びせられた人マジでヤバかっただろうな(すごいフラグ)。あと一寸先は光→harmony to the Westも続けて一曲すぎた、これも聞けたらめっちゃ楽しいだろうな~~(すごいフラグ2)

 そしてスタァライトのときから知っていたとはいえ、改めて二人の歌唱力、パフォーマンス力の高さを実感。2nd本番が俄然楽しみになっためちゃくちゃ良い公開でした、ありがとう公式。

 

 そしてライブ当日へ……。

 

𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖 2nd LIVE to us.

            この期に及んで、しゃらくさいオタク

 

 スタァライトの交換してもらったり、Tシャツ買おうとしたら次がレジってとこで売り切れてしゃーない!したりしながら客席入り。すると……

 ここクラブだったかな?クラブだったかもしれん。クラブということにします。状態になり一気にテンションが上昇。Night Club Junkie、バチクソに楽しいFuture風味のエレクトロスィングです。これがYUC'eさんの生歌唱からのドロップでめちゃくちゃ盛り上がるんですよ~~~

www.youtube.com

 おまけに3階席の2列目で、1列目は着席強制らしかったため結構視界が開けててラッキー。(逆に1列目に配置されてたらこの後来たとんでもない曲たちで全く飛び跳ねられなくて本当に狂ってたと思う 紙一重

 ちなみに開演前で聞き取れたBGMは最終的にこんな感じでした。

 めちゃくちゃ『やって』ましたね~、そういうのが好きなオタクが今日ここにおびき寄せられたんだぜ!という気持ちになりました。

 

 そして、開演。

 

(ライブ中~~~)

 

 出てきたぼく↓

 

 好きな曲とかとこの記憶を抜粋箇条書きで。(一部当時のツイートから起こしてるのでいろいろ間違っている可能性もある)(BD出たら確認しようね)

  • 音めっちゃ良い、低音めっちゃ出てるし高音も潰れてない、ちゃんとしてるデカい音
  • 空想エスケープ、KOTONOHOUSE好きなので嬉しすぎ→ぎゃあああRemixだぁぁぁぁぁ!!!?!ずっと同じ音程で裏鳴ってるとこクラブすぎ!!既に限界突破して跳ね飛んでいた
  • 眠れぬ森全てが楽しすぎてこのまま踊り狂って死ぬかと思った 2stepって良くて
  • VOICE、シンプルに最強のミュージカル……
  • 映像からアラビアン・ユートピアンイントロ匂わせ→やる→直繋ぎアンチクライアント→やる←2ndの優勝これでした 殺しに来ている?はい
  • 白黒衣装歴代一番好き 襟とか尖ってるとこと全体的にシルエットが角いとこが良すぎ グッズ出してもらえませんでしょうか 何卒
  • アンチクライアントのキック振り付けで全ルームメイトから声“漏れた”の今回のハイライトかも 私もそう!
  • Wonder Girl第二ドロップ裏拍部、やらせていただきました バカ楽しかった。
  • harmony to the West、「天下無双です!」が本当にそれだよ!!!!!と思いながら跳んでた harmoeって天下無双なんで そういうこと
  • というかダンスしてんのに生歌上手すぎ巧すぎて意味わかんなかったんだけど!!すごすぎ
  • harmoeの、「全部全部」とか「少し少し」とかそういう系の、繰り返しを二人で一人ずつ奏でるやつめちゃくちゃに良いことが改めてわかっちゃったな
  • マジでharmoeの客入れ時関連するアーティストさんの曲かけるやつ業界スタンダードになってほしいな これからどうせライブで聞く/聞かない曲をかけられるより、知らなくても気に入る可能性の高い曲が聞けてとてもいいと思う

 総評、もう、ひたすらにとんでもなく楽しくて、同時に凄かった。

 クラブで鳴ってるような音楽で思いっきり踊りながらも、同時に「これがharmoeのやり方だ、という世界観の表現」「GOOD and EVILという舞台」を魅せられたような、相反する感覚。

 「音楽と物語はいっしょに歩く」というコンセプトにかける強度を、ひしひしと感じることができました。

 

What I think about "Music and stories walk together" ?

 突然ですが、自分は「クラブミュージック」と「(主に歌詞などによって付与される)物語性のある音楽」の相性はすこぶる悪いと思っています。なぜなら、前者は「難しいこと考えずに跳びはねて楽しむ」ことが肯定されるのに対し、後者は「受け取って考えて感情を動される」ことに重きが置かれていると考えるからです(自分の体験で語るなら、前者はクラブにいるときの自分の在り方、後者はスタァライトを観て考察したり想像したりする自分の在り方です)*5

 しかし、harmoeはあえて既存の物語の力を借りることにより、その二つを「クラブミュージックでありながら、物語である」という一つのharmoe worldへと昇華させているところが大きな魅力であると感じました。スタァライトから言葉を持ってくるなら、物語を「ダンスポップミュージック」「岩田陽葵小泉萌香」の形に「再生産」する文脈。

 

 などというお話をTwitterでも垂れ流していたら、突然濱さんからFavが飛んできたりした。いやほんとにビックリした……。(ちなみに眠れぬ森とVOICEとアンチクライアントを挙げているのは普通に自分が好きだったからで、もちろん他もそうです。ただ、特に前者ふたつは役がある、主と従がある感じの演劇っぽい歌割りが良いですよねの気持ち)

流石に嬉しくてスクショ撮っちゃった

 

 そして、さらにもう少し踏み込んだ話を。

 それこそ近しいことをやっているコンテンツとしては、クラブミュージックにフィーチャーし、音楽原作プロジェクトとして0から新しい曲、新しいキャラクター、新しいストーリーを作り出している電音部があります。ただ、harmoeの特筆すべき点は、「harmoeそのものが主役である」ところにあると思っています。二人が歌う様々な物語は、それそのものもまたharmoeという物語として還元される。harmoeのかたちにおとぎ話が再生産されたとき、同時に彼女らは彼女ら自身の語り部ともなる。「音楽と物語は一緒に歩く」とは、そういった意味を持つコンセプトなのだと感じました。

 

𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖 canvas sessionⅤ to us, and to be continued...

 そして先日、harmoe canvas session Vにも参加してきました。

 

 後列の方でしたがほぼド真ん中のとても見やすい席をもらうことができHAPPY。

 こちらではLove is a potion収録の3曲+カバー2曲+くまのプーさんモチーフの新曲1曲が披露されました。

 出てきた感想は

「パフォーマンスが強すぎる」。

 一つは単純に、2nd LIVEのときは3階席だったので視界に収まっていなかった部分の話。音楽の良さだけでは断じてない、harmoeそのものの歌う曲やダンスの良さを真正面から浴びて、再確認させられてしまいました。特にLove is a potionのシンメトリー正面から見られたのめちゃくちゃ良かった……。スタァライトとはまた違うかたちの、『アーティストとしてのソリッドさ』に惹かれていることを改めて認識。

 そしてもう一つ。先述したようにharmoeというのは、既存の物語を曲やアルバムのコンセプトとして歌うユニットです。意地の悪い言い方をすると最初から一部借り物なわけですが、だからこそカバー曲でさえその法則に取り込んで、「harmoeのもの」にしてしまう力があると感じました。

 そんでキャンセIIIが見たくなって(カバーバベルも見たいし、アラビアン曲他二つもめちゃくちゃ上位にある好き曲なんですよ~いつか生で聞けたらいいな)、初限ピノキオ買ったし帰りに2ndのBDも予約しました。

(でもごめんなさいTS2は電音部ウルポと被ってて行けないです……。もうお隣癒着コンテンツ過ぎるのは皆知ってるんだから被らせないでよ~!あとついでにブシロ発表会も被ってるのなんなんでしょうか。1/6、天国の地獄)

 

 

 いろいろ書いていたらずいぶんと長くなりましたが、私のharmoeとの旅路の思い出と思いはこんな感じでした。この先の活躍も応援&期待しております、ラブコブラのOPを歌え~(願望)

 

bonus track (あるいはある種の蛇足)

 実は、上で語ってきたユニットとしてのharmoeとは関係ない、ただしちゃんとharmoeの思い出がもう一つあります。

 クラブからharmoeに来た人間として。これを体験したかったし、した話です。

 

 Love is a potionのコンポーザーをご存知でしょうか。佐高陵平さんといい、様々なアニメやゲーム、さらにCMの曲なども作られている作曲家さんです。この辺りに近いところだとD4DJのPhoton Maiden周りの音楽を多く担当されています。

hifumi-inc.co.jp

 そして、別名義に「y0c1e」というものがあります。

 それではこちらのイベントのDJをご覧ください。

t.livepocket.jp

 

 

 おられました。

 さて、クラブイベントでのコンポーザーさん本人によるLove is a potionは流れたのでしょうか。

 

 それではこちらをご覧ください。(オタクの汚い声 注意)

 

 

 初手でした。*6

 ~完~

*1:そういう方面からも2021年の6月は自分の人生の体験が大きく華開いた本当に眩しい月だった

*2:これはオタク・座右の銘

*3:ちなみにインストが好きの件により、TANO*Cを知っていたのにD4DJはまだまだ知らない、ちゃんと聞き始めたのはharmoeの後

*4:これでマサラ上映行けなかったしクラブイベントも2つ消えてトータル万ぐらい宙に捨てました、コロナには気を付けよう

*5:自分ルールで前者を「音楽」、後者を「曲」と呼んでいることが多い、絶対ではないが

*6:ちなみにその前のDJの人の最後の曲も本当に好きでずっと聴きたかったやつだったので、これまで行ってきたクラブイベントの中でも最高レベルに情緒がとんでもないことになっていた