Star System Scramble

スタァライトや𝒉𝒂𝒓𝕞𝕠𝕖や感情置き場です

終わったのかもしれない、私の(劇場版)再演が、今

私今、世界で一番幸せで、一番空っぽかも

 

顛末

 舞台#4を2023/02/27~28に観てから約二週間後。2023/03/10~劇場版スタァライトの劇場での再上映が始まりました。私は10日は仕事が終わってから近場の映画館で、11日、12日は新宿ピカデリーで観劇させていただきました。

 #4を食べさせていただいてから観る劇場版スタァライトは、観るために新鮮な劇場版スタァライトの中でもとりわけ「観たはずの映画。なのに、私の知らない映画」になっていました。新しく考えること、気づくこと、見えること、いろんなことがあって、やっぱり劇場版少女歌劇レヴュースタァライトは、最高の映画だと感じました。

 

さて、時は12日の日曜日、新宿ピカデリースタァライトを観たのち、帰って#4のアーカイブを見納めていたころ。

このようなツイートを小山百代さんがされました。

 

されました。

 

……されました。

 

ぼく「落ち着け この看板と上映時刻は新宿ピカデリーだ ただ金曜日の出来事を今日ツイートしている可能性はある」(もしそうでなかった場合のことを考え狂いながらツイートを連投している)

 

狂いをFF外から捕捉して補足してくれた親切な方「スペースで、『今日』のことだと言っておられました!」

 

ぼく「(精神の許容量を遥かに超え、深夜というか早朝5時までツイートとブログを書いている)」

 

になりました。

 

なぜそうなったのか

 元々ブログやtwitterで叫び散らかしていたのですが、私は#4千穐楽の小山さんの「これからも、みんなをスタァライトしちゃいます!」宣言が、#4の中でも本当の「最高潮」に達した瞬間だと感じていた人間で、それは劇場版スタァライトを、愛城華恋が「1番、愛城華恋 みんなをスタァライトしちゃいます!」で締めたことを、寸分たがわず#4という舞台、そして現実という舞台の上でやってくれたと感じていたからでした。

 劇場版の愛城華恋は、「レヴュースタァライトの愛城華恋」という役を演じ切り、そこから降りました。しかし、彼女の人生は続き、愛城華恋の舞台は続く。そこには次のオーディションがあり、「レヴュースタァライト」を持ち物とした愛城華恋がいました。

 そして、「#4の愛城華恋」を卒業まで演じ切った小山百代さんが、そのカーテンコールにおいて小山百代さんとして「みんなをスタァライトしちゃいます」と言われる。それは、小山百代さんの人生に「レヴュースタァライト」が、そして「愛城華恋」が持ち物としてあるからこそできることで。

 2次元のキャラクターが舞台を通して、そして舞台を降りても演者を通して間接的に3次元に降り立っているということ。そして逆に、「舞台少女」という在り方が、小山さんや演者さん方そのもので、今ここに現実に存在しているということ。

 その多層構造のあまりのコンテクスト性の高さに、私はレヴュースタァライトがやりたかったことの本質を見ることができた気がしていました。

 

 そして今日、小山百代さんは、今度は「観客」として愛城華恋を観ていたのでした。しかも自分はそのとき同じ空間にいて、同じ画面を観ていて、その瞬間に立ち会えていたという事実を知ってしまったとき。

 私は、狂うを、ぐちゃぐちゃにされるを、何もわからなくなるを通り越して、全部を「回収」された気持ちになりました。

 そんな、到底言葉にできないほどの、美しすぎるレヴュースタァライトへの回答に、立ち合えていてしまったんだという。

 

 もちろん、スタァライトはこれからも続きますし、小山百代さんの人生も当然続きますし、別に小山さんがスタァライトを観るのが最後というわけでもないでしょう。

 ただ、愛城華恋としてでなく小山百代として、現実のライン上の言葉で「みんなをスタァライトしちゃいます」と言われた小山さんが、「みんなをスタァライトしちゃいます」と言う愛城華恋を、劇場で『本日、今この時』観客として観られていたことが。

 それって、これからも人生の舞台に立ち続ける〝キャラクター〟であった愛城華恋が、これからも人生の舞台に立ち続ける〝人間〟愛城華恋として、本当の意味で巣立った、歩き出した瞬間だったんじゃないかなと、勝手に感極まって、勝手に回収されてしまいました。他の誰でもない、小山百代さんが、愛城華恋が愛城華恋の人生を走りだす瞬間を、観客として観届けられていたということ。それが。本当に。あったんだ。

 これは全て私が勝手に考えたことで、小山さんがどのような想いで劇場版スタァライトをご観劇になっていたかは全く想像もつかない話ですが。だから全部身勝手な話です。

 だから勝手に自分の話を続けますが、2021/06/18から始まった私の劇場版スタァライトを巡る旅路に、今日何らかの終止符が打たれたのかなと感じています。だって、そんな瞬間に立ち会っていたことを知ることができた後、愛城華恋を再び再生産することを選びたいと思えるかもうわからなくなってしまったから。(少なくとも今回の再上映中は行かないと思います。まあそう言いつつなぜか上映前掲示板の写真がtwitterに上がっているのが恐るべき劇場版スタァライトの魅力でもあるのですが……)

 

 愛城華恋さんは、愛城華恋さんとして。小山百代さんは、小山百代さんとして。そして私も、今日を次の舞台に進むための区切りにしろと、強く訴えられた気がしました。これはその禊の作文だと思っています。

 もちろんスタァライトは間違いなくこれからも追い続けますし、twitterではなんか妄想流してると思いますし、バンドライブや新プロジェクトも必ず行きます。ただ、#4アーカイブ最終日の今日、劇場版スタァライト新宿ピカデリーで観ることができていた、そしてそこには小山百代さんがおられたという偶然に「運命」を感じ、そしてそこから旅立たねばならないと思いました。

 私の人生の舞台を、スタァライトに気持ちよく支配されるのではなく、その先をちゃんと、やっていこうと思います。最後めちゃくちゃ私信でしたが、ここまで読んでくださった方はありがとうございました。